女性が「専業主婦になりたい」と考える理由は、実にさまざまです。
今回筆者が調べた理由の中では、その中でも「働きたくない」という本音を持っている女性が非常に多そうだという印象を持っています(後述)。
しかし、その本音を男性に伝えるのは勇気がいります。実際、男性の生の声を調べたところ、専業主婦に対しては賛否両論でした。
また、専業主婦になりたくても年収などの理由で共働きを選ばざるをえない人もいます。
今回は、専業主婦になりたい人の割合や理由、専業主婦を養うために必要な年収を調べてみました。
専業主婦になりたい女性の割合
内閣府の世論調査(男女共同参画社会に関する世論調査)では、夫は外で働き、妻は家庭を守るべきかという考えに賛成するかどうかを調べています。
平成28年の調査では、賛成40.6%、反対54.3%と、反対の意見の方が多い状況です。
賛成という意見は男性・高齢者に多く、最も多かった理由は「妻が家庭を守った方が,子供の成長などにとって良いと思うから(60.4%)」です。
反対の意見は女性・若者に多く、「固定的な夫と妻の役割分担の意識を押しつけるべきではないから(52.8%)」という理由が最も多かったです。
一方、実際には共働き夫婦が年々増加し、夫+専業主婦の夫婦は減少傾向にあります。
実際には、意識の変化からか、もしくは経済的理由からか、共働きが増えている状況がよくわかります。
ちなみに、民間給与実態統計調査(2015年)の統計では、男性の約半数は年収300~600万円ということがわかっています。
年齢が上がるほど年収は上がります。たとえば、30代前半の男性の平均年収は451万円です。専業主婦1人を養うのにもギリギリ、さらに子どもを作るのは難しい収入です。
中には、夫婦の収入から子どもを作るのを諦め、共働き子なしのDINKs夫婦になる若者夫婦も増えてきています。
ネット上での女性の「生の声」
女性が専業主婦になりたいと思っている理由を、ネット上の口コミから調べてみました。
生の声が多く集まるQ&Aサイトや口コミサイトで、最も多く感い印象だったのは「仕事をしたくない、働きたくない」という理由でした。
■仕事がしたくないという声
「働くのはめんどうだから家にいたい」
「そんなの『働きたくない』一択でしょ。 他に何があるってゆうの??」
「接客業してた時、お客さんに怒られ…先輩や上司に怒られ…メンタルズタボロ。 専業主婦になったら誰にも怒られないから、気楽。」
「バリキャリとか言っても女は歳を重ねれば何の魅力もないから」
「体力がないので通勤含め8時間以上外にいるのがしんどい。」
「大したスキルもないので家計の足しにあまりならない。」
精神的、肉体的理由で仕事がつらいと感じている人の本音がが目立ちました。
他には、「ずっと仕事をする自分に価値が見出だせない」「家計の助けになる稼ぎがない」というネガティブな意見もありました。
一方、働きたくないという理由以外で専業主婦を希望する声も多くありました。
■専業主婦になりたい「仕事以外」の理由
「なんとなく…」
「ATM家にあったら便利でしょ」
「精神的な余裕ができるから。 それが色んなプラスの影響をもたらす。」
「ずっと専業主婦の母がとても幸せそうだから」
「家事が好き。掃除片付け洗濯料理が楽しい。」
「別に働きたくないわけではない。 独身時代は仕事好きだったし。 ただ子供がいて、家事育児+仕事は、したくない。そんな大変な思いはできない。 」
「生理痛が酷い。」
「家が汚くなるのが嫌」
「料理に時間をかけたい」
「パートナーの仕事の時間が不規則なのですれ違い生活になりたくない。 」
「子どもと一緒にいる時間は短いから。」
「転勤族だから」
家事が好きというポジティブな理由から、仕事と家事の両立が大変そうだからというネガティブな理由まで、実に多様でした。中には、深い理由がなく楽そうだから、という声も。
自分の母親が共働きだったか、専業主婦だったかという家庭環境にも影響を受けそうです。
専業主婦になりたくない女性の意見も
専業主婦に対する女性の声を調べていると、「専業主婦を一度経験したが私も働きたくなった」という口コミもありました。
印象的だったのは、正反対に見える「家にいても暇だから」「専業主婦は忙しすぎるから」という理由が、両方あったことです。
■共働きの方が良いという声
「しばらく仕事してたけど、疲れて専業主婦になったが、やっぱり暇でまた仕事始めたわ。」
「よっぽど打ち込める趣味とかないと専業主婦も飽きてくるよ〜」
「子供が小さくて専業の友達いっぱいいるけど、皆働きたがってる!今いる環境が毎日続くと嫌になるってもんだよね!」
「外で働いていると当然仕事の成果に対しても見返りを求めたり期待したりしますけど、専業主婦は一生懸命やってもそれに対して見返りは求めない事です。虚しくなります。」
「専業主婦は夢でした。が、物凄く辛くてまた働きだしました。専業主婦って休み無いんです。朝から皆が寝るまで。ぜーんぶやってさぁ後は自分の時間と思っても、旦那が何か食べたり飲んだりでまた洗い物がでてる。。。」
「私も大学生の頃は専業主婦になりたいと思ってました。が!実際やってみたら向いてなかった…(笑)学生の頃は、掃除も料理も好きだし、子供も好きだし、絶対向いてると思っていたのに。世間に置いていかれる感がハンパなく、お金も、夫の一生懸命働いてくれたお金だから自分の物を買うのも気が引ける…」
「子供と1日ベッタリだと疲れるから働きたい」
「専業主婦の子育ても、短所は多いですよ。時間があるので、子供が自分でできることを先回りしてやってしまう過干渉、過保護は専業主婦が圧倒的に多いです。」
「今の世の中専業主婦ほど危険な仕事はありませんよ(笑)他力本願でこけたときは後悔しても後の祭りです。」
専業主婦の忙しさは、夫との家事の分担バランスや子どもの有無によっても大きく異なります。
子どもの手が離れると育児にかける時間が減り、家で自分の時間も持てます。しかし、一人で家にいるのが苦手な女性は、やや苦痛のようです。
外出するにしても、買い物や食事には夫のお金を使うことになるので、遠慮してしまうという声もしばしば。
ショッピングや外食が趣味の女性にとっては、ストレスになるかもしれません。
逆に、家事をほぼ全て担当していたり、子どもが生まれたばかりだと、毎日が多忙で休み無しの毎日になります。
あまりの忙しさに、子どもを保育園に預けて仕事をする方が楽だと感じる人もいます。
また、離婚した時に収入がなくなるリスクについて心配する人も少なくありませんでした。
専業主婦に対する男性の意見
専業主婦に対して、男性側の意見も集めてみました。
専業主婦に対して反対意見を持つ男性は、「最初から専業主婦になりたがるのはNG」という理由が多かったです。
■専業主婦に対するネガティブな意見
「はなっから専業主婦になりたいと考えているような女性と結婚するような男性はなかなかいないのではないでしょうか。」
「『家で何もしない』『仕事に行くよりは楽』・・・という考えで自分の無能さを棚に上げてそれらしい考えを並べるのはダメでしょう。」
「相当なお金持ちを除いて、専業主婦希望の女性と結婚したがる男性って自立出来てない人かな?という印象がある。女性のことを、身の回りの世話をしてくれる母親として扱うから遠慮なく料理や家事にケチつける。」
「年収1200万、専業主婦持ちです。私としては、半日パートぐらいで働いて欲しいのですが、何だかんだ妻が理由を付けて働きません。働かなくても、楽に生きていけるのなら、人間は働かない。」
「本当は正社員で働いて欲しいのですが、雇ってくれる会社がありません。なので、カッコつけてるだけです。」
楽をしたいから専業主婦、という女性の本音が見えると、自立していない女性という印象を受けるようです。
特に高収入の男性は、自立した魅力的な女性を好みます。玉の輿を狙って近づいても、本音が少しでも見えると抵抗感を持つ可能性が多そうです。
また、専業主婦になりたくてなったからには、家事もしっかりやってほしいという厳しい声もありました。
一方、専業主婦に対しての賛成意見もあります。
大きく分けると「自分の収入が少なく見えたくないから」「忙しくて家事ができないから」「妻にいつも美しく笑顔でいてほしいから」という3種の声が主でした。
■専業主婦に対するポジティブな意見
「突発的に海外に出張するので、専業主婦でないと困るし。」
「経済面は備えれば問題ありません」
「女なら誰でもいいのなら、専業主婦は不快でしかないでしょう。しかし、凄くタイプで心身的に相性バツグンの女性と出会ってしまったら、日々が素晴らしくなります。運命の人と出会ってしまったなら専業主婦にしてやりたくもなりますよ。」
「共働きの方が嫌ですね。傍から見て僕の稼ぎが悪いと言っているようなもの」
「子供が家に帰ってきても誰もいない冷たい家庭にしたくない」
「苦労した分容姿も衰えるのに働いてもらうメリットを感じない」
「妻があくせく働く姿を見たくない。(絵にならない)」
「妻が仕事のストレスを家庭に持ち込むのは絶対嫌だし、常にニコニコしていて欲しい(仕事で疲れた顔を見せるのは不可)。」
「パートナーがこまごました事、彼の仕事以外をすると自然に専業になると思いますよ。」
「パートだったら、あまり、お金にならないし家事も中途半端になるから」
「我が家の妻は専業主婦です。おっしゃる通り私の要望で専業にしてもらいました。理由は自分の仕事が忙しくて家庭内のことが全くできないので家庭内の管理は全て妻に任せました。」
これは筆者の感想ですが、妻に専業主婦になってもいいと考えている人は、家事を全てこなした上でいつも笑顔、美しくいることを見返りとして求めている印象があります。
女性が「働きたくない」という本音があるのと同じように、男性の本音も見え隠れしている気がします。
アラサー女の筆者としては、「家事のストレスを発散するための交際費、若々しくい続けるための美容費もくれるってことなのかな?」と、疑問に思ってしまいました。
でも、ストレスを抱えながらも働いて家族を養う男性にとっては、仕事以外のことは妻にやってほしい…家ではゆっくり休みたい…と思うのも、わかる気がします。
一番厄介なのは、専業主婦と子どもを養える年収がない人が、このような考えを持っていた場合です。
稼ぎが少ないと思われたくない、という見栄だけでは家族は養えません。
節約が必要になった際も、生活費を切り詰めるための努力は専業主婦に任される可能性も高いです。理想だけでなく、現実を見据えた上での話し合いが必要だと思います。
専業主婦になるために必要な夫の年収
専業主婦になるために必要な夫の年収は、子どもなしなら最低400~500万円、子どもを作りたいなら最低600万円~はないと難しいと思います。
実際は、最低年収では貯金が難しいので、将来のことを考えるとこれ以上の年収があったほうが望ましいです。
2017年の総務省統計局の調べによると、2人以上の世帯が1ヶ月に消費する生活費は約28万円。
つまり、年間の生活費は月28万×12ヶ月=336万円ほど必要になるので、年収400万円でもぎりぎりです。贅沢はできません。
前述の通り、30代前半の男性の平均年収は451万円なので、40代以上の男性と結婚することも視野に入れた方が良いかもしれません。
また、専業主婦がいる世帯は、共働き世帯よりもらえる年金が少ないケースが多いので、老後の貯金もするべきです。
さらに、子どもを作りたい場合は養育費も確保せねばなりません。
ベネッセの調べによると、子どもが生まれてから22歳までに必要な平均的な養育費は1,640万円です。
特に、乳幼児の頃はお金がかかるので、出産前後にまとまったお金が必要になることも覚えておく必要があります。
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専業主婦になるためには、男性の考え方はもちろん、年収が高いという条件が必要になってきます。
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