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30代男女の未婚率は8倍に増加

30歳を過ぎても結婚できないのは、あなたのせいではないかもしれません。

もはや晩婚化・未婚化は「近代化」によってうまれた社会現象となっています。

地方の人ほど結婚が早く、都会の人ほど結婚は遅い」とよく言われているのも、近代化の影響です。
(誤解を恐れずに言うと、都心ほど近代化が進んでいない地方の中には、「早くに結婚するのが当たり前」という慣習が根付いているところもあります)

下記は、内閣府が発表した生涯未婚率の推移年齢別の生涯未婚率を元にしたイラストです。

近代化が進んだ1920年から現代にかけて、未婚の比率がどんどん高くなっています

生涯未婚率の推移と年齢別の生涯未婚率の推移

地方に住む私の友人の話によると、25歳を過ぎて結婚していないのは珍しいらしく、お見合い話がやってくるほどなのだとか。。。

この「近代化」が与えた晩婚化・未婚化の影響は、主に下記4点です。

  1. 男性に結婚する余裕がない
  2. 社会的に自立した女性が増えた
  3. 価値観の多様化が進んだ
  4. 出会いがありすぎる

それぞれ具体的に見ていきます。

男性に結婚する余裕がない

働く男性

かつて日本では、長く不況が続いていました。

両親がバブルを体験しているという人はいると思いますが、私(30代)自身や周りの先輩・後輩は、不況の時代しか経験していません。

不況になると将来が不安になったり、収入が不安定になったりするため、「結婚して家族を養える自信がない」と考える男性が増えていきます。

その結果、男性の結婚意欲が薄れ、晩婚や未婚の人が増えます(→結婚願望がない男性について)。

■経済成長を支えた終身雇用と年功序列

かつての日本は、終身雇用と年功序列によって経済発展してきました。

同じ会社で定年まで働けば安定して収入が上がっていくという安心感があったので、誰もが若いうちから結婚できていました。

しかし、現代は不況、かつ成果主義の企業が増えてきています。

いつリストラされるかわからず、給料が上がるかどうかもわからない状況では、結婚しても家庭を守っていける自信を持ちにくくなります。

現代の男性は「仕事が安定してから」「収入が安定して、妻を養えるようになってから」と考えているうちに、全くそういう日がこないまま結婚年齢が遅くなりがちです。

社会的に自立した女性が増えた

手を振る女性

女性が経済的に自立できるようになったため、結婚を急がなくても一人で生きていけるようになってきているのも、晩婚化・未婚化の要因の1つです。

昔は「女性は男性の後に付いて行くのが当たり前」という考えが広まっていて、結婚して専業主婦になるのが当たり前でした。

しかし現代では働く女性が増えて、女性の社会的地位も昔よりも向上しています。

IT関係などを中心に「男性でも女性でも同じレベルで仕事ができる」業種も増えたため、男女の給料に差がない会社も多くなってきました。

特に都会では、全国から集まった優秀な女性社員がキャリアを形成し、しっかりと給料をもらっています。

一人で生活していくには十分な給料もあるし、仕事も楽しい。急いで結婚する必要がない

このような意見が、特に都会で働く女性に多いです。

価値観の多様化が進んだ

男女

メディアやSNSなどを通して多様な価値観が広がり、結婚が全てではない、結婚よりやりたいことがある若者が増えたことも、晩婚化・未婚化の間接的な要因です。

それぞれが生きたいように、自由に生きることができるようになっているとも言えます。

たとえば、少し昔ではオタクというのははみ出し者として見られることが多かったす。

しかし今は、「俺は二次元のアニメキャラと結婚するから独身でいい」と発言する人も出てきています(→オタク男性と結婚するメリットもあります)。

他にも、下記のように結婚以外に価値を置く人が増えてきています。

  • 仕事を頑張りたい女性
  • 世界を旅して回りたい男性
  • アニメのキャラと結婚したい男性

いずれも昔は難しかった生き方ですが、価値観の多様化によって上記のような人もより生きやすくなっています。

出会いがありすぎる

カップル

アラサー婚活Webというサイトを運営していて、こういうこと言うのもどうかと思うのですが…

私個人の意見としては、出会いがありすぎるのも、晩婚化の一つだと思っています。

なぜなら20代・30代独身者が結婚しない理由として1番多いのは、「適当な相手に巡り合わない」という意見です。

実際は、社会全体の出会いの数は増加していると考えられます。

昔は、地域コミュニティの数少ない候補の中からしか結婚相手を見つけることができず、地元のお互いをよく知っている同士が結婚するのが主流でした。

しかし今は、婚活パーティーや合コン、ネット婚活など、驚くほど簡単に数多くの異性と出会うことができます。

数多くの異性と出会っていい男(いい女)を見る度に目が肥えてしまい、無意識により良い人を求めようとする人が増えても当然です。

よって、「出会いがない」のではなく、「出会いがありすぎて理想の異性に出会えないと感じる」という状況なのだと思います。

実際、この選択肢が多くなりすぎて決められない状態が晩婚化・未婚化の原因として、非常に重要な問題の一つになっていると思います。

それでも結婚したいという人は多い

結婚式を迎えるカップル

結婚していない人が増えているからと言って、みんなが生涯独身でも良いと思っているわけではありません。

【少子化】未婚・晩婚化の原因、未婚男性の5割が「経済的に余裕がない」 内閣府調査で浮き彫り」という記事を見ると、7割の人がいずれは結婚したいと考えていることがわかります。

特に、2011年に東日本大震災が起きて「家族の絆」にフォーカスされるようになってからは、「生涯独身でも良いと思っていたけど、やっぱり結婚したい」と考える人が増えたと言われています。

近代化が進んだ今日において、幸せな結婚をするためには価値観が合う人と結婚するのが良いと考えています。

なぜなら、価値観の多様化が進んだことで、今までスタンダードだった「理想の夫婦像」に従わなくても、幸せな結婚ができるようになってきているからです。

さらにネットやSNSの普及により結婚ビジネスも発達し、今まで出会えなかった異性と出会える可能性が広がったので、より居心地のいい結婚相手を見つけやすくもなりました。

価値観の合う人との結婚はメリットがたくさん

ソファに座るカップル

価値観を共有できる人(趣味の合う人)との結婚というのは、現代だからこそできる結婚スタイルです。

昔は狭いコミュニティや交友関係の中から結婚相手を選ばなければなりませんでしたが、今は出会いを広げる方法が豊富だからです。

早い段階で流行した婚活ビジネスは、婚活パーティーや街コンでした。

しかし、いずれもこちら側が相手の条件を指定できるものではないので、効率が良くないと感じる人も増えてきています。

一方、その後に台頭してきたネット婚活は、数万人~数百万人の会員から自分と合う人を探せる「効率の良い出会い方」として広まりました。

例えば、オタク趣味の人がいたら、一緒にアニメについて語り合えるオタクの異性を簡単に見つけることができます。

これは、昔の恋愛結婚では難しかった、現代の婚活ならではのメリットです。

今は晩婚が実現しやすい社会

結婚式を迎えるカップル

結婚年齢が上がってきていることと、異性との出会い方が多様化していることを考えると、現代は晩婚がしやすい社会になりつつあると言えます。

晩婚化には、メリットもあります。

一昔前は、結婚適齢期にあたるアラサーを過ぎると結婚が難しいと言われていましたが、今はアラサー以上の結婚も浸透してきていることです。

周りが結婚し始めると今度は「早く結婚しないとヤバイ…」と焦る人も多いかと思います。

しかし婚活サービスが増えてきた現代では、アラサー以上でも結婚することは可能です。

「周りが結婚していて、自分だけが結婚していない…」

「友達はみんな子供を授かっていて、自分だけ子供がいない…」

こう感じている人も勇気を出して、婚活を始めてみると思わぬご縁があるかもしれません。