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恋愛と結婚は別と考える人もいれば、恋愛あってこその結婚と考える人もいます。
どちらの考え方が正解、ということはありませんが、恋愛と結婚の性質の違いは確かにあります。
恋愛と結婚で大事にするものが違うと知っておくと、結婚生活を長く続けるために役立ちます。
今回は結婚と恋愛の違いをまとめて、円満な結婚生活が長続きするためのポイントを分析します。
恋愛と結婚の違いとは
恋愛と結婚は、好きな人と一緒に過ごして幸せを感じるという点は同じです。
しかし、その性質には大きく分けて4つの違いがあります。
■恋愛と結婚の違い
- 非日常と日常
- 背伸びと等身大
- 共通点と相違点
- ドキドキと安心感
恋愛は非日常、結婚は日常をパートナーと過ごします。
恋愛は、自分の親などと過ごす日常生活をベースに、恋人とのデートという非日常を過ごすので、相手の前で良い姿をしようとする人が多いです。
女性であれば、付き合いたての彼とのデートのために、普段とは少し違うおしゃれをする人も多いかと思います。
このように恋愛には、交際中のデートで少し背伸びをすることで日常生活を豊かにする側面もあります。
しかし、結婚は日常をパートナーと過ごし続けるので、背伸びをし続けることは難しいです。
結婚生活は、お互いが等身大の姿も見せながら、毎日を支え合っていきます。
このように飾らない自分で過ごすと、相手との生活リズムや価値観の違いが見えてきます。
「同棲すると、相手の嫌なところも見えてくる」とよく言うのは、これが原因です。
恋愛だと相手との共通点を増やそうとする傾向がありますが、何十年も続く結婚生活では二人の違うところがどんどん見えてきます。
そして、恋愛と結婚のもっとも大きな違いは、感情の動き方です。
恋愛はおもにドキドキ感を楽しみますが、結婚生活に大事なのは安心感です。
特に、女性は「婚活で知り合った相手に対してドキドキしない」と悩む人が多いです。
しかし、一緒にいて安心できる人であれば、結婚生活は円満になりやすいです(→婚活でときめかない女性について)。
男女の結婚観の違い
一方、結婚の考え方には男性と女性の違いもあります。
もちろん個人差はありますが、男性の方が結婚には慎重な傾向があります。
なぜなら男性は、妻が子供を産んだり専業主婦になったりしたときに、家計を支えなければならないというプレッシャーを感じるからです。
妻が仕事を辞めたら、家を買ったら、車を買ったら…
もし離婚したら子どもの養育費を払わなければならないかも…
男性はこのような長期的な目線で結婚を見るので、結婚のメリット・デメリットを冷静に考えます。
実際に、彼女は早く結婚したがっているけど、彼氏はもう少し待ってほしいと言う20代のカップルはとても多いです。
一方、女性は男性より早くに、積極的に結婚をしたいと感じる人が多いです。
子供を若いうちに産みたい、早く仕事を辞めて専業主婦になりたいなど、理由はさまざまです(→仕事をやめるために婚活をすること)。
男性に比べると、中~短期的な目線や、感情などで結婚を希望する人が多いかもしれません。
現代は恋愛結婚が約8割
今は恋愛結婚が主流で、いろいろな形で相手を「好き」と思った男女が結婚しています。
もちろん、恋愛と結婚を割り切って考える人は、男女ともに一定数います。
恋愛と結婚を切り離して考える人男性は、恋愛するなら可愛い女性だけど、結婚するなら料理ができる家庭的な人、などのイメージを持ちます。
このイメージが浸透しているため、女性は花嫁修業のために料理を勉強することが多いです(→料理ができないと結婚できない?)。
女性の場合は、恋愛は格好良い人としたいが、結婚するなら一定以上の収入がある人を望むことが多いです。
高収入男性に特化したセレブ婚が売りの結婚相談所があるくらい、安定したニーズがあります。
しかし実際には、現在は8割近くが恋愛結婚で、条件面だけで結婚するお見合い結婚は少数派です。
-国立社会保障・人口問題研究所「第16回出生動向基本調査(2022年)」より抜粋
戦前は恋愛結婚とお見合い結婚の比率が逆転していました。
お見合い結婚が大多数の約7割を占めていましたが、現在は10%弱まで減っています。
また、「インターネットを通じて」結婚に至った人が15.2%と、新しい婚活の形が近年の数字に表れてきています。
多くの夫婦が、人によっては相手のステータスや条件を気にしつつも、さまざまな恋愛を経て結婚をしていることがわかります。
何年も交際をして結婚するカップル、知り合ったときから運命を感じてスピード婚をするカップル…結婚のあり方は多様になってきています。
昔の方が離婚率が低かった理由
今は恋愛結婚が主流になってきていますが、それと同時に離婚率も上昇してきています。
昔はお見合い結婚の方が主流、かつ離婚率が低かったのには、さまざまな理由があります。
もちろん、今ほど離婚がしやすい環境(空気)がなかったという時代ということも大きいです。
ほかに特徴的な理由としては、女性にとって結婚=幸せ、という考え方ではなかったからです。
当時は親が子どもの結婚相手を決め、女性は恋してもいない男性のもとに嫁ぐケースが多かったのです。
誤解を恐れずに言うと、最初から結婚に期待することなくお嫁に行っていました。
すると、結婚生活を通して夫の良さを知ったり、少し優しくされても嬉しく感じたりと、小さな幸せを喜べるような生活になります。
このように結婚をしてから夫の良さを知り、おしどり夫婦になっていくことも多かったようです。
結婚生活に大きな期待をしすぎないことや、パートナーに何かしてもらうことを当たり前と思わない謙虚な気持ちは、恋愛結婚にも大切ではないかと思います。
恋愛感情は3年でなくなる
「恋愛結婚をする人が増えてきている」と伝えた後に、水を差すようではありますが…
恋愛が始まったときに感じる「相手を好き」という気持ちは約3年でなくなると、脳科学が証明しています。
これは、恋愛をしているときに脳内で増えるドーパミンなどの神経伝達物質が、約3年で落ち着くからです。
ドーパミンは快感ホルモンとも呼び、ポジティブな気持ちになったり、ドキドキ・ワクワクといった高揚感が沸いたりするホルモンです。
恋をして胸が高鳴るような気持ちになっているときは、ドーパミンによって一種の快感や興奮を得ている状態と言えます。
しかし、ドーパミンはずっと増えっぱなしではなく、約3年で落ち着くようになっているので、恋愛で盛り上がった気持ちは3年ほどで薄らいでいきます。
人によっては「相手が好きじゃなくなった」と感じてしまいます。
何十年も続く結婚生活ではこのようなドキドキ感は落ち着き、パートナーと一緒にいると安心するというフェーズに移ります。
長く円満な結婚生活を送るために
「恋愛結婚をしても恋愛感情が3年でなくなっちゃうなら、やっぱり結婚は割り切るべきなの…?」
ここまでコラムを読んで、そう思ってしまった人もいるかもしれません。
恋愛を楽しめる間は、もちろん楽しんで良いと思います。
ただし、結婚を前に考えてほしいのは、パートナーのスペックが無くなったとしても、一緒にいたいと思えるかどうかです。
どんな美男美女でも、何十年も経てば外見は変わっていきます。
どんなに高収入な男性でも、独立や転職で収入が変わるかもしれません。
どんなに美味しい料理ができる女性でも、病気などで料理ができなくなるかもしれません。
このような相手のステータスやスペックが無くなったとしても、一緒にいて安心できる、支えたいと思う、尊敬できるのであれば、長い結婚生活は安定したものになります。
特に婚活中は、条件面で相手を比較しがちです。
ハイスペックな男性のことを素敵だと思ったときに、少し立ち止まって、ちゃんとその人の人間性や人柄にときめいているか、考えてみることをおすすめします。
次は、婚活の妥協についての記事です。
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