※記事内に広告を含む場合があります
当サイトは更新を終了しました。
長きにわたり当サイトを愛読、応援くださった方々には誠に感謝しております。
※この記事の内容は執筆時点のものです。サービス内容・料金など、現時点の最新情報とは異なる場合がございます。何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。
今回は、貯金ゼロで結婚するとどうなるか、どうすればよいかをまとめました。
婚活をしている女性から、「いまさらですが、貯金がほぼゼロです。貯蓄がなくても結婚できるものでしょうか?」と相談を受けました。
実質賃金が下落しつつある日本では、貯金がほとんどない人も多くいます。20~30代でも、貯金額が少ない男性も多く、結婚費用を男性が全額負担するケースはまれだと思います。
男性が少し多めに払うとしても、女性側もある程度まとまった結婚費用が必要になると思っておくべきです。なるべく結婚費用を節約し、夫婦で折半するとしても、数十万円は必要です。
目次
結婚で必要な費用と節約方法
結婚が決まり、夫婦で暮らし始めるまでに必要な費用は、大きく分けて3種類あります。
■結婚後に必要な費用
- 結婚式の費用
- 結婚指輪代
- 新居の入居費
すべてにこだわれば、数百万単位でお金が必要です。結婚式をせず、ほかの費用もなるべく抑えたとしても、二人合わせて数十万円はかかると思っておいたほうがよいです。特に引越し費用は、節約するにも限度があります。
それぞれにかかる費用と、それを少しでも節約する方法を解説します。
結婚式はすぐにできないかも
挙式と披露宴を両方すると、少なくとも200~300万円はかかります。ゲストの数が増えたり、よい会場を使ったりすれば、費用はどこまでも上がります。
ゲストを親族のみにしたり、挙式を行わず身内の会食のみにするなど、規模をコンパクトにすれば節約できます。
ゲストを20名前後と想定した結婚式の、費用のめやすは以下のとおりです。
少人数で利用できる披露宴会場は少ないため、食事は会食形式になる前提です。
- 挙式後に会食
- 100万円前後
- 会食のみ
- 50万円前後
- 挙式のみ
- 20万円前後
挙式を行わず、ウェディングフォトだけを撮るという方法もあります。写真館や野外ロケーションで、プロのカメラマンに撮ってもらいます。10万円前後で可能です。
ただし、「挙式も会食も行わない」という選択に、夫だけでなく両家の親族にも納得してもらう必要があります。親戚のなかには、結婚式を挙げないことに納得できない人もいるかもしれません。
堅実に貯金してきた男性なら、小規模な結婚式を挙げるくらいの貯蓄はあるかもしれません。
しかし、結婚費用を貯めてきた男性は「人並みくらいの挙式と披露宴はしたい」と考えている可能性も高いと思います。
「挙式と披露宴をしない」という提案を受け入れてくれるか、こちらが費用を出せないことをどう思うか、個人的には不安を感じます。
夫や親族の意向で結婚式を挙げる必要がある場合、貯金ゼロだとすぐに結婚式ができないかもしれません。
結婚式の前に結婚指輪が必要
身内だけの会食のみの結婚式でも、事前に結婚指輪を買う必要はあります。
身内だけの会食でお祝いする場合も、当日に指輪交換などでゲストにお披露目するケースが多いです。披露する演出をしなくても、指輪をつけた状態で参加するのが望ましいと思います。
結婚指輪の相場は、ペアで約20~30万円です。婚約指輪と違い、結婚指輪は毎日身につけるものなので、安くても品質のよいものを選びたいところです。
最近は、結婚指輪を割り勘で買うカップルも増えています。女性側も指輪代を半額払うとなると、10万円は必要です。
プロポーズの際に渡すのが一般的な「婚約指輪」は、今まで男性が買う場合がほとんどでした。
しかし最近は、指輪を贈る前にプロポーズするカップルも増えています。婚約指輪の費用を女性が一部出したり、婚約指輪と結婚指輪を1つにまとめるケースもあります。
結婚費用を多く用意できないカップルも、結婚指輪だけは用意するケースが多い印象です。
新居への入居費・引越し代は大きな出費
結婚後は、夫婦で新たに生活を始めるための費用も必要です。SUUMOによると、賃貸で新たに暮らし始めるために必要な費用は、家賃の4.5~5ヶ月分が目安です。
初期費用の総額については、家賃の4.5倍~5倍程度と考えておくといいでしょう。以前は敷金2カ月、礼金1~2カ月ということが当たり前でしたが、現在では敷金1カ月、礼金1カ月が主流になっているようです。
SUUMO公式サイト「賃貸契約に必要な初期費用の相場はどのくらい? 安くする方法は? 分割はできる?」より抜粋
最近は敷金・礼金無料、フリーレント(前家賃が不要)の物件も増えました。しかし、仲介手数料や火災保険料、保証料(連帯保証人を立てない場合に必要)などは別途必要です。初期費用ゼロでは新居に住めません。
引っ越し費用も必要
夫婦で暮らし始めるには、入居費用だけでなく、引っ越し代金も必要です。一人ひとり別で引っ越すやり方と、引越業者を使う方法があります。
夫婦がそれぞれ別に引っ越しの準備をするなら、自分の分を引越業者なしにすれば節約できます。荷物を多く積めるレンタカーを借り、家族や友達に手伝ってもらいながら引っ越す方法です。
ただし、手伝ってもらった人へのお礼、レンタカー代の実費などは必要です。家具や家電製品が移動中に壊れるリスクもあるため、荷物が多い人や長距離移動になる人はおすすめできません。
引越業者に頼むと、移動距離が遠く、荷物量が多いほど高くなります。他府県への引っ越しだと、2人で10万円前後かかることもあります。さらに繁忙期には、3~5割ほど料金が割高になります。
複数社で見積もりを取り、なるべく費用が安い業者に頼むことをおすすめします。
引越業者によっては、一度に2箇所で荷物を積める「立ち寄りサービス」を利用できます。
夫婦両方の自宅に寄ってもらえば、一度に新居への引っ越しが完了します。一人あたりの費用も低く抑えられる可能性があり、おすすめです。
家具の購入費もかかる
家具や家電製品の購入費用も、新生活の大きな出費のひとつです。お互いがすでに持っているものを持ち寄り、なるべく節約しても、10万円前後はかかると見ておくほうがよいです。
自宅から持ち込む家具が増えると、自前での引っ越しは難しくなります。荷物量が増えると、引越業者の料金も上がります。
自宅から持ち込む家具と新調する家具を、引越費用も含めて検討する必要があります。
■家具
- 寝具(ベッド・布団・枕)
- リビングのテーブル・椅子
- キッチン用品
- 収納用品(たんすや棚)
- カーテン
■家電製品
- エアコン
- テレビ
- 冷蔵庫
- 炊飯器
- 電子レンジ・トースター
- 洗濯機
ベッドのような大きな家具は、新しく買ったほうが結果的に安くなる可能性もあります。
たとえば、実家の2階にあるベッドを運ぶ際、階段から運べず窓から吊り降ろすことになると、作業費用が倍以上になります。ネット通販でベッドを購入するほうが安く済むかもしれません。
どちらかの家にそのまま住む選択
結婚後、すでにどちらかが住んでいる家にもう一方が引っ越すという手もあります。部屋数や広さに問題がなく、家族や大家の同意が得られそうであれば、検討してもよいかもしれません。
私の友人にも、夫の実家に夫婦で住むという選択をした人がいます。毎月の家賃がかからず、家具購入費などのコストも最小限に抑えられます。
ただし、夫の親との同居となるため、義理の両親と仲良くできないとストレスが大きくなります。
また、家の広さにもよりますが、夫婦が使える部屋は1~2部屋くらいになると思います。子どもができると手狭になりそうです。
貯金が苦手な状態で結婚後の生活費を捻出できるか
今まで貯金できなかった理由によっては、結婚後の家計管理も問題になってきます。
一人暮らしで、家賃や光熱費などの固定費が高くて貯金できなかった女性なら、夫婦二人暮らしになると貯金しやすくなります。固定費が折半になれば、その分のお金が浮きます。
ただし、実家暮らしで固定費の負担が少ない状態で、今まで貯金できなかった女性は要注意です。自分でも知らないうちに浪費癖が身についているかもしれません。
特に、「なぜかお金が貯まらない」と思っている女性は、要注意です。自分の収入に見合わない支出をしてしまっている証拠です。
実家暮らしから結婚した場合、パートナーと家賃や食費、光熱費を折半することになり、逆に支出が増えるケースもあります。
すぐに貯金はできなくても、結婚前から自分の収支は把握しておくことをおすすめします。
今はLINE家計簿など、自動家計簿アプリなども増えています。
おこづかい帳の管理が続かない人も、自動で収支を記録できるアプリなら、かんたんに管理できます。
あまりにもお金に余裕がないなら、支出を減らし、収入を上げる必要もあります。結婚を機に、バランスを見直してみるのもおすすめです。
最近は、格安スマホに乗り替えて固定費を抑えたり、副業を始めて収入を増やしたりする人も増えています。
貯金ゼロならどうするか
これまでに述べたとおり、結婚して夫婦で生活を始めるまでには、どんなに節約しても数十万円のお金がかかります。
結婚式をせず、結婚指輪を割り勘で買っても、一人あたり10万円ほどは必要です。夫婦で賃貸マンションに入居する際も、数十万円はかかります。
男性が多めに費用を負担することはあっても、女性側が一円も支払わずにすむとは考えにくいです。男性側の親族からの印象もよくないと思います。
貯金がない状態で結婚の話が出たら、以下いずれかの方法で費用を作ることを考えるのがおすすめです。
■貯金ゼロの女性が結婚費用を工面する方法
- 自分の親に資金援助してもらう
- 夫に一時負担してもらい、少しずつ返す
- 貯金が貯まるまで待つ
はじめに相談したいのは、自分の親です。親によっては、子どもの結婚費用を貯金している場合もあります。
親に相談できないなら、一時的に夫に全額を負担してもらい、少しずつ返していく方法もありです。素直に貯金がない、と相談するしかありません。
結婚式費用を借りるブライダルローンや、フリーローンを利用する方法もあります。
しかし、大金を借り入れたり、返済が長期化したりすると、そのぶん利息も大きくなります。利用しないに越したことはありません。
自分たちで結婚費用を用意したいなら、お金が貯まってから結婚するのが現実的です。
結婚費用を一緒に貯めるために同棲し、節約しながら貯金するカップルもいます。2人で暮らすと、一人あたりの家賃や光熱費が低く抑えられるので、貯金がしやすくなります。
双方の親が結婚前の同棲に賛成してくれたら、検討してもよいかもしれません。
結婚前の同棲の注意点:
結婚前提の同棲で別れない5つのコツ 家事・生活費の分担や住む期間は明確に