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自分たちの意志で子どもを持たない共働き夫婦、DINKs(Double Income No Kids)。
バブルの時期に日本で広まった新しい夫婦の形で、晩婚化や女性の社会進出にともない増えてきています。
一方、ネット上のDINKsに対する声を見ていると、「子どもを作らないのに結婚する意味ってあるの?」「同棲と何が違うの?」という素朴な疑問を持つ人も少なくありません。
しかし、特に出産によるキャリアストップをしたくないと考えている女性のなかには、密かにDINKsに憧れる人も多いようです。
今回は、DINKsのメリット・デメリットをまとめながら、DINKs夫婦が結婚する意味について調べてみました。
目次
DINKsのメリット
DINKs夫婦が結婚する意味の一番は、大切な人と一生、一緒にいることができることです。
また、愛情の面以外にも実はメリットが多い夫婦の形だとわかりました。
夫婦双方がキャリアを形成できる
DINKsであれば、子どもを作らないので女性も仕事を続けることができ、キャリアアップしやすくなるメリットがあります。
子どもができた夫婦は、女性が出産を機に仕事を退職、もしくは産休をとる必要があります。
それまで十分なキャリアを形成できていなかった場合、復職する際にキャリアダウンになってしまうケースが多いのが現実です。
夫婦の時間、自分の時間を多く持てる
子どもがいないので、仕事以外にも夫婦の時間や、個人的な時間も多く確保できます。
結婚以前によく旅行に行っていたカップルが、夫婦になっても同じように旅行に行くこともできます。
また、お互いが友人と遊びに行ったり旅行にいく際、特に事前相談はしないDINKs夫婦も多いです。「○月○日から旅行にいくことになったから」と、報告のみするようです。
夫婦の時間や自分の時間、交友関係も独身時代と同じように大事にできる夫婦の形と言えます。
別居婚や週末婚を実現しやすい
子どもができると、育児のために別居婚や週末婚を続けることが難しくなりますが、DINKs夫婦なら同棲だけでなく別居婚・週末婚という選択肢が増えます。
近年、DVや不倫といったネガティブな理由ではなく、ポジティブに>別居婚を選ぶ夫婦も増えてきています。
夫婦のお互いの仕事の都合などを優先して、週末だけお互いの家に行く週末婚という形もあります。
お互いの仕事やプライベートの時間を確保しやすい別居婚や週末婚は、DINKs夫婦が選択しやすい暮らし方です。
金銭的に余裕が出る
DINKsは子どもの養育費を確保する必要が無いので、子持ち夫婦に比べて夫婦や個人で使えるお金が多いです。
ベネッセの調べによると、子どもが生まれてから22歳までの間に必要な平均的な養育費は国立大学進学の場合で約2,780万円かかり、特に小学校に入学するまでは毎年100万円前後の出費が必要になります。
DINKs夫婦はこの分のお金が浮くので、夫婦で旅行に行ったり、デザイナーズ家具でインテリアを楽しむなど、まとまったお金で夫婦生活を豊かにできます。
ちなみに、DINKsのお財布事情は夫婦まちまちです。
夫婦共同の貯金をして、生活費を差し引いて余った分は個々人で自由に使う夫婦もいれば、夫婦の貯金はなく完全に財布を分けているDINKs夫婦もいます。
福利厚生や遺族年金が受け取れるメリット
夫婦になると、手当としてお金をもらえることが増えます。
たとえば、一般企業の多くは結婚している世帯主に家族手当を支給します。
専業主婦の場合は、パートなどで年収103万円を超えると家族手当が受け取れない場合があります。正社員の共働きなら、世帯主が家族手当を受け取ることができます。
また、老後に夫婦どちらかが先立った場合も、遺族厚生年金を受け取ることができます。
籍を入れていない事実婚の場合はこのような手当や年金が受け取れないので、結婚はやはり金銭的にもメリットがあります。
「結婚しろ」という重圧からの解放
結婚という社会的ステータスを得ることで、周囲から「まだ結婚しないの?」と言う声に悩むことがなくなります。
特に、アラサー・アラフォーの独身者は、親族を始めとした周囲からの「早く結婚しなよ」というプレッシャーを受ける機会が増えがちです。
人によっては、親が勝手にお見合い話を持ってきてしまう…ということもあるようです。
籍を入れずに同棲をしていると、いつ結婚するのと急かす人も出てきますが、結婚をすればそのような声は受けずに済むようになります。
老後に一緒に暮らす人がいる安心感
老後に安心ができるのは、金銭面だけではありません。
老後に一緒に過ごす人ができるという大きな安心感を得ることもできます。
また、近年問題になっている、一人暮らしの高齢者の孤独死の問題も避けることができます。
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アラフィフ婚が増加している理由 50代で結婚して幸せになるために
DINKsのデメリット
独身時代のような自由さと、結婚のメリットを両方得ることができるDINKsですが、デメリットもあります。
おもなデメリットは、自由さゆえのリスクと、子持ち夫婦がマジョリティな世間の目です。
良くも悪くも、離婚しやすい
DINKs夫婦は、お互い金銭的にも自立している上に子どもがいないので、簡単に離婚ができます。
子どもがいる夫婦だと、育児や養育費などの問題があるのですぐに離婚はできません。
DINKsは、離婚届を出すだけで離婚が成立するので、良くも悪くも離婚のハードルが低いです。
これはメリットでもありますが、結婚のメリットを享受できなくなるリスクが高いという意味ではデメリットです。
相手の不倫などに気付きづらい
DINKs夫婦は子持ち夫婦に比べて束縛が少なく、自分たちの時間も確保できるので、不倫をしていても気付きづらいケースが多いです。
なかには離婚することになって初めて、相手に浮気相手がいたことがわかったという人も…。
お互いの信頼関係ありきの自由が魅力のDINKs夫婦ですが、自由さゆえにリスクもあります。
周囲からの「子どもは作らないの?」というプレッシャー
結婚しろという周囲のプレッシャーがなくなっても、次は「子どもは作らないの?」と尋ねられる機会が増えやすいです。
DINKs夫婦が増えてきているとはいえ、まだまだ日本では子持ち夫婦が多数派です。
子どもを作らないというポジティブな選択をしていても、周囲が子どもが「できない」のだと思い込んでしまうことも多いです。
また、帰省するたびに親が「孫の顔が見たい」と言い、帰省ブルーになるという夫婦の声もありました。
子供が「作れない」というDINKs夫婦も
実際にネット上でDINKs夫婦の声を見てみると、ポジティブな理由ではなく、やむを得ず子どもを作らない選択をしている人もいました。
大きく分けると、金銭面・便宜面・精神面・年齢の理由が多かったです。
■DINKsを選択した人の口コミ
「旦那さんが異動減給で 働かないといけない家庭」
「ウチはDINKS。入籍するつもりは無かったけど、保険とか身元引き受けとか便宜上入れた方が色々メンドクないから結局入れた」
「自分が親になる器だとは到底思えない」
「嫁が高齢だからです」
バブル期にはお金に余裕があり優雅な生活をしているDINKs夫婦も多かったようですが、現在は金銭的にDINKsを選ばざるをえない状況も多いです。
前述の通り、子どもの養育費は1,000万円を超えるお金が必要になります。長い不景気で世帯収入に不安がある場合は、子どもを諦めざるをえないようです。
また、金銭面に余裕があっても子育てができる自信がない、子どもが苦手といった精神面の理由で、夫婦が合意して子どもを作らないケースもあります。
さらに近年増えているのは、女性が高齢という理由です。
晩婚化が進んだことで40代・50代・60代で結婚する女性も増加し、年齢的に出産が難しいのでDINKsを選ぶ人が増えています。
逆に言うと、結婚の形が多様化した今は熟年結婚であってもDINKsという形で幸せになることも可能と言えます。
結婚の多様化=幸せの形が増えた
子どもを作る、作らないという選択以上に、この先も相手と一緒にいたいという結婚する意味があるかが一番大事です。
DINKs夫婦の声を調べていると、子どもを作るつもりはなくても愛する人と出会い結婚をしたカップルが予想以上に多かったです。
「子どもを作るつもりはないけど、結婚はしてみたい」「結婚してもキャリアアップしていきたい」と思っている人も、大切な人ができたら前向きに結婚を考えてみてもいいと思います。
次は、生涯独身の女性の生き方についての記事です。
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