シニアカップル

女優の夏木マリさんや桃井かおりさん、歌手の小林幸子さんなど、熟年結婚をする芸能人が目立つようになってきました。

しかし、熟年結婚は芸能人だけのものではなくなってきています。

近年、日本全体でアラフィフ、アラカン(アラ還=60歳前後)で結婚する、いわゆる晩婚カップルが増加しています。

例えば、2016年の人口動態調査では、アラフィフの初婚件数は17,500件もあります。

これは30年前と比べると、夫は7.7倍、妻は2.5倍に増えています。

「結婚には憧れるけど、この年になってからじゃ…」
「育児も終わったから、再婚も考えてみたいかも…」

と、悩んでいる方に知ってもらいたい熟年結婚のメリットとデメリットを、対策も含めてまとめました。

熟年結婚のメリットは、新鮮さと安定

料理をするシニアカップル

熟年結婚のメリットは、若いカップルにはないメリットがたくさんあります。

ひとつは、安定した関係性と新鮮な恋愛を楽しめることです。

若いうちに結婚した夫婦は、何十年も経つとと恋愛感情は落ち着いているかと思います。

しかし、晩婚の夫婦は交際してから日が浅いので、仲睦まじいカップルが多いです。

そのフレッシュさと、大人の恋愛ならではの精神的・経済的安定感も得られることが、熟年結婚の魅力です。

スペックにとらわれない、心安らぐ恋愛

結婚相談所のパートナーエージェントが50~69歳の独身男女2,000人に行なったアンケートでは、パートナーにしたい人で一番多かった回答は「心の支えになってくれる人」でした。

年収や家事ができること等の条件を抑えて、内面を重視する回答が多数を占めたのは、シニアならではの価値観です。

熟年結婚を考える人は、独身での生活が長い人も多いです。

その間に寂しさを感じていた人にとっては、心でつながることができる恋愛はとても満たされると思います。

晩婚ならではの素敵な点だと、筆者は思います。

孤独死をする可能性が下がる

老後の孤独死が怖いと思い始めたことをきっかけに、熟年結婚を考える人も多いです。

熟年結婚をすれば、パートナーやその親族とも家族になるので、人のつながりが広がり、孤独死を避けることができます。

社会的なつながりが広がることは、結婚で得らることができる安心感の一つです。

経済的に安定する

熟年夫婦の多くは長く働いてきて経済的にも余裕がある人が多いです。

さらに、結婚して一緒に暮らし出すと生活費の節約もできるので、安定した結婚生活を送りやすいです。

特に、シニアまで初婚で働いてきた人は貯金もある人が多いので、生活に困ることは少ないと思います。

年金だけの一人暮らしは不安という人も、結婚をすると豊かな生活が送れるかもしれません。

お互いの健康状態をチェックできる

シニア世代になると、何かしらの持病を持っていたり、健康の不安を感じることが多くなります。

熟年結婚によって一緒に暮らすと、お互いで健康管理がしやすくなります。

たとえば、一緒に食事内容に気をつけたり、自分では気付きにくい体調の変化に気づいてもらったりと、支え合うことができます。

また、万が一具合が悪くなった場合もパートナーに病院へ連れて行ってもらうことができます。

入院時の手続きも、夫婦=親族であれはスムーズに進めることができるというメリットもあります。

子どもを作るか、作らないかの選択

赤ちゃんを抱く女性

最近は医療の発展によって、熟年結婚でも子どもを作ることが可能になりました。

ただし、自然に妊娠することは非常に難しいので、体外受精や卵子提供なども視野に入れて、地道な治療を行う必要があります。

治療費もかかるので、金銭面とお互いの意思について相談をしておくと安心です。

子どもが作りたいというお互いの思いがあれば、頑張って妊活を始めるのももちろんありです。

子どもは作らないと割り切って、お互いのセカンドライフの幸せを追求するのも素敵な夫婦のあり方だと思います。

最近は、熟年結婚だけでなく若い夫婦でも子どもを作らない共働き夫婦(DINKs)が増えてきています。

デメリットは、親の介護や相続などのお金関係

通帳と電卓

熟年結婚のデメリットは、二人を取り巻く家族や資産など、周囲の問題が多くなります。

パートナーの親の老老介護

パートナーの親が要介護だった場合、結婚生活だけでなく親の介護生活が始まる可能性があります。

結婚した後の暮らし方に大きく関わってくるので、結婚前に相手の親の健康状態や介護状況などを聞いておくと安心です。

財産の問題

子どもがいる場合や、死別によって離婚をした人は、財産分与についてもトラブルが起こりやすいです。

再婚者の子どもは、本来子どもがすべて相続するはずだった財産を再婚者に半分割り振ることになるので、子どもが再婚に反対することがあります。

また、前のパートナーと死別し、遺族年金をもらっている場合は、再婚をするともらえなくなるので注意が必要です。

お墓の問題

前のパートナーと死別した後に再婚をしている場合は、どのお墓に納骨をするかも十分に話し合っておく必要があります。

例えば、夫が前妻と死別して、夫の墓に前妻の納骨をしている場合、新妻はどのお墓に入るのかが難しい問題になります。

今までは前妻と一緒に夫のお墓に納骨するケースが多かったですが、家族や妻(本人)が抵抗感を持つ人もいます。

どのお墓に納骨するかというルールや法律はないので、パートナーや親族が納得できる形を模索する必要があります。

熟年結婚のトラブルを回避するために

手をつなぐシニア夫婦

せっかく巡り会えたパートナーと熟年結婚をするなら、自分たちも親族もハッピーになるに越したことはありません。

トラブルを避けるために、下記のような対策を取っておくと安心です。

■熟年夫婦の身辺トラブル対策

  • 再婚前に子どもや家族と話し合う
  • 収入から遺族年金がなくなる想定をしておく
  • 遺言を書いておく
再婚前に子どもや家族と話し合う
子どもがいる場合は、相続の問題再婚に賛同してくれるかを事前に話し合っておくのが良いと思います。最近は、再婚を考えている人がいると打ち明け、交際中の相手と子どもをパートナーに会わせる人も増えています。
遺族年金がなくなる想定をしておく
死別の場合は、再婚した後に遺族年金がもらえなくなることを想定しておくことを忘れないようにします。結婚後の家計イメージをより具体的に持てるので、セカンドライフの計画も立てやすいかと思います。
遺言を書いておく
自分の意志で相続についての遺書を正式に書いておくことで、自分が先立った時に相手や家族が相続関係で疲弊しないように守ることができます。

特に遺言について、再婚の場合は親族関係が複雑になるので相続についても揉めやすいです。

不安な人は、弁護士事務所などで専門家の助言を受けながら作成するのもおすすめです。

熟年結婚をあきらめないで

シニア夫婦

前述の通り、熟年結婚には乗り越える壁も多いです。

しかし、たくさんの経験をしてきたシニア同士でしかできない大人の恋愛の形は、とても素敵です。

最近では芸能人の晩婚が増えてきたこともあり、アラフィフ・アラカンの結婚のイメージも良くなってきています。

今から恋愛をすることに悩んでいる人は、一歩踏み出してみることでセカンドライフがより豊かになるかもしれません。

次は、シニア向けプランがある結婚相談所の比較記事です。