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仕事を辞めて結婚をしたいと考える女性向けに、婚活で気をつけるポイントを解説します。
日本には「寿退社」という言葉があることからもわかるように、結婚=退職というイメージが未だ根強く残っています。昔は、結婚して専業主婦になる女性が多数派でした。
専業主婦になるためには、安定収入の男性と結婚する必要があります。しかし男性の意見を見ると、男性の年収にかかわらず「結婚して仕事を辞めたい」と考える女性にネガティブな印象がある傾向にあります。
男性の平均収入が低下し、経済的に共働きしかできない世帯が増えているという、現実的な問題もあります。
記事の最後には、婚活より転職の方がコスパが高い説についても解説しています。
目次
男性の声は厳しめ
「仕事を辞めたいから結婚したい」という女性の考えを男性はどう思っているのか、ネット上の口コミを調べてみました。男性の本音は、厳しい意見が多かったです。
■男性の厳しい意見
×もっとも論外な女性と言っても良いでしょう そのような逃避的な思考は最初はうまく隠せてもいずれバレますよ。
×仕事の愚痴が多い人は要注意ですね。
×家事や育児は奥さんにすべてお任せで、家事のお手伝いとか育児の協力は一切しないと、相手が望むくらいの覚悟があるのかな?
×この手のタイプってどうせ、ぐうたらになるだろうからな。料理は出来ないだろうし何も出来ないだろうな。
×「専業主婦になりたい」以外の条件をつけてくるなら、男性側も相応のスペックを女性に要求したい。
×「養う」って概念はもう旧世代の話だよ。
男性には「寿退社」という慣習がないからか、結婚を機に仕事から「逃げる」という女性の行為に批判的でした。
専業主婦になるからには家事・育児全般をやってくれるのか?と、懐疑的な声を上げる人もいました。「若くて美人なら良いけど」「家事や育児を全部やるなら」といった、皮肉めいた意見も。
「妻には専業主婦になってほしい」と考える男性もいるものの、少数派の印象です。共働きが当たりまえの世の中になってきていると感じます。
■男性の肯定的な意見
○仕事から帰ったら温かい食事ときれいな部屋、奥さんのやさしい笑顔と言葉があればいい、と思っていますよ。仕事を辞めて専業主婦になることを、結婚の条件にする人はけっこういます。
○美人なら就職先を探すよりも結婚相手探した方が正解だよ。
これは女性の私の意見ですが、専業主婦に対して美しさ、いつでも笑顔、完璧な家事を求める男性が多いと感じました。「ずっと綺麗でいつでも笑顔で、家事を全部やってくれる妻」を夢見がちな印象です。
また、専業主婦との結婚を求める男性のなかには、仕事第一で家庭を大事にしない人もいます。家のことをすべて妻に任せれば、自分は仕事に集中できます。家庭を顧みない夫になるかもしれません。
「妻には専業主婦になってほしい」と考える男性と結婚する際は、そう考える理由をしっかり見極めておきたいところです。
家族を養える収入の男性は減少傾向
男性の気持ちの問題だけでなく、男性ひとりで世帯を養うのが難しくなってきているという現実的な問題もあります。
民間給与実態統計調査(2021年)の統計では、男性の約半数は年収300~600万円です。
結婚適齢期といわれることが多い、30代前半の平均年収は472万円です。この年収では専業主婦ひとりを養うにもギリギリなので、子どもを作ったり貯金したりするのは困難です。
さらに、大手企業でもリストラを行うような不景気が続いています。この先ずっと、今の収入がキープできる保証もありません。実際に、東芝やみずほ銀行が、大規模なリストラをしたことは記憶に新しいです。
このような不安定な経済状況では、現実問題として夫のみの収入で家族を養うのはハイリスクです。
※専業主婦がいる世帯に必要な年収については、下記の記事でくわしく解説しています。
参考記事:専業主婦になりたい理由は「働きたくない」だけ?必要年収と男女の意見
仕事を辞めるための婚活、3つのポイント
以上の男性心理と現実を踏まえると、結婚後しばらくは仕事を続ける方が無難です。退職するのは、妊娠や出産まで待つことをおすすめします。
より自然な流れで仕事を辞められるうえに、「子どもができるまでは今のまま働く」という考えは、男性も納得しやすいです。
このようなライフプランを実現する婚活をするには、3つのポイントが大切です。
■「仕事を辞めたいから結婚」成功のコツ
- 家事スキルを上げる
- 最初から「仕事を辞めたい」といわない
- つらくても勝手に退職しない
まず、「専業主婦になっても安心」と思ってもらうために、家事ができるに越したことはありません。
仕事を辞めたい=意思が弱い、努力ができない、なまけやすいというネガティブな印象を持たれると、退職に賛成してもらいにくくなります。
専業主婦になったら自分を支えてくれそう、とポジティブに思ってもらえる要素を、なるべく多く持っておくのが理想です。
そして結婚するまでは、仕事を辞めたいという意思はひとまず隠しておき、働き続けるほうが無難です。
交際相手が専業主婦に理解がありそうだと思っても、パートナーの合意なしに仕事を辞めるのはおすすめできません。
専業主婦OKの男性のなかには、「子どもができたら仕事を辞めてもよい」という考えの人も多くいます。それを履き違え、結婚前に勝手に仕事を辞めて結婚を迫ると、トラブルになりかねません。
このような価値観の差から、最終的に結婚の破談になったカップルもいます。
■結婚前に勝手に退職して起こりうるトラブル
- 女性に働く気がないと知って、別れを告げられた
- 女性からの結婚プレッシャーが重いと感じ、破談になった
- 彼が借金を隠していた
- 婚活で知り合った男性と結婚するつもりだったが向こうは遊びだった
- 結婚詐欺だった
このような形で破談になると、仕事もパートナーも失って無職の自分だけが残ってしまいます。
もし、無職のまま婚活もするとしても、無職の女性は男性から不評なのでかなり不利です。
参考:無職女性の評価は低い
参考までに、無職の女性に対する男性の本音をネット上で集めてみました。その結果、無職の女性は結婚対象にならない、という声が多かったです。
■無職(家事手伝い)の女性に対する男性の意見
×無職の女性は、男性からすると結婚対象にはなりません。
×結婚をして、妊娠するくらいまでは、働くのが普通でないかと思います。
×男はなかなか仕事が辛いと言ってやめられません。仕事が辛くて辞めて無職の人にはちょっと引きます。
×今の仕事をどうしても辞めたいなら、まずは転職をしてから婚活でしょう。無職の人は敬遠されますよ。
なるべく就職してから婚活をした方が有利ですし、再就職前に婚活をするにしてもあまり知られない方が良いでしょう。
あわせて読みたい:
職業「家事手伝い」はお見合いにおいて不利なのか?男性の意見を聞くと
仕事を辞めたくて結婚した女性の声
実際に仕事を辞めたくて婚活をし、無事に結婚した女性の口コミも調べてみました。印象としては、賛否両論です。
幸せだという人もいれば、働いていたときのほうが良かったという人もいました。
■仕事を辞めてよかったという声
○自由に使えるお金は少なくなったけど今のほうが幸せ。
○やっと入ったと思ったらブラック会社で、ありとあらゆる業務を一人でしてて、もう無理だと思って結婚して辞めました。 古い会社だから結婚しないと辞めさせてくれないと思って。
○ブラックだったから彼も「もう辞めちゃいなよ…」と言ってくれました。
○働くのが向いてないとわかったから 婚活して結婚したよ~。会社とか自分のためより、家族のため、が一番頑張れる!
仕事を辞めてよかったという声は、激務の会社で働いていた人に多かったです。
また、「愛する人や家族のため」というモチベーションで、忙しい家事や育児も頑張れるという声もありました。
■仕事をまたしたいという声
△仕事が嫌で結婚して出産しました。 仕事より育児の方が大変でした。
△子育て、家事より仕事の方が何倍もラクだし楽しい。
△仕事はやめれるけど育児や旦那と付き合うのはやめれない。育児は朝から晩まで楽な時間ってあまりないし、たまには息抜きしたくなります。
△仕事が辛くて結婚して辞めて派遣になった。妊娠して契約切られて今専業。幸せですがまた働きたいな。ないものねだりだね。
△専業主婦って結構きついよ。 人間関係が嫌で仕事辞めたいって人はもっともっと狭い世界で子供を人質に取られて愛想振りまいて我慢の連続。結局働きに出る主婦が多い。 単に働きたくないだけで社交性ある人ならうまくやれそう。
△家事を完璧にこなし、泣き喚く子供を根気強く育て、家族の健康を思って奔走することは、本気でやれば立派な重労働です。大変なことだとは思いますが、今の仕事より向いていると思うならチャレンジしたらいいと思います。
△無職の期間は自分を見直す良い機会でしたが、一度失ったキャリアを取り戻すのは大変でしたね。どうにかこうにか再就職し、最近やっと軌道に乗りました。
結婚を機に仕事を辞めた女性のなかには、仕事より家事や育児の方が大変だと感じる人も多かったです。
特に、仕事からは逃げることができたけど、家庭からは逃げられないという言葉に重みを感じました。結婚後の夫との関係性などによっても、結婚生活の負担は変わりそうです。
たとえば、下記コラムでは医者の妻になった女性の経験談をまとめていますが、夫の勤務体系によってかなり生活ぶりは異なります。
あわせて読みたい:
医者と結婚して幸せになるために 医師の妻の苦労エピソードから学ぶ
また、一度仕事を辞めるとキャリアを取り戻すのは大変だということも忘れてはいけません。
仕事のスキルが浅いうちに仕事を辞めると、次の就職は基本的にキャリアダウンになります。
辞めたい理由によっては改善できる場合も
以上の通り、仕事がしたくなくて結婚に逃げることは不可能ではありませんが、リスクもあります。
このリスクで踏みとどまってしまう…という人は、一度仕事を辞めたい理由を考えてみると良いと思います。
特に女性の悩みで多いのは、人間関係、激務、寿退社をする文化の会社にいるからです。
人間関係がつらい
社内での人間関係が辛い、という理由の場合は、配置転換によって改善できる可能性もあります。
覚えておくべきなのは、人間関係は専業主婦になろうとつきまとうということです。
夫側の親族や親戚(嫁姑など)、子供が生まれればママ友やPTAなどの付き合いは避けることができません。
人間関係を円滑にするコミュニケーション能力や対処する力がないと、いずれにしても悩むことになります。
この人さえいなければ過ごしやすい、という特定の人がいる場合は、上司や人事労務部署に相談してみても良いと思います。
仕事が激務
夜遅くまで仕事をするのがつらい、ノルマが厳しいなど、仕事が激務で辞めたい人も多いかと思います。
睡眠不足や過労状態になっていると、どんな人でも判断力が鈍ります。
感情的に「もう辞めたい!」と思う前に、まずは誰かに話をしてみることをおすすめします。
働き方を改善したいと上司に話してもいいですし、社外の友人などに仕事の悩みをするのも良いです。
特に女性は、自分の思いを口に出して話しながら整理する傾向があります。
仕事中心の生活を良しとする会社そのものが嫌なのか、仕事内容が嫌なのか、話しながら考えることで冷静になることができます。
特に、社外の友人と話すとフラットに話を聞いてもらえるので良いかもしれません。
家庭に入りたい思いが強いのか、仕事を続ける意思はあるのかの判断は、それからでも遅くはありません。
周りが寿退社をしているから
仕事がとにかく嫌というわけではなく、周りに寿退社をしている人が多いから自分も、と考えている女性も多いです。
キャリアを積んだ女性のロールモデルがない企業や、寿退社を美徳としている男性社会だと、特にその雰囲気に飲まれやすいです。
しかし、前述の通り寿退社をして専業主婦になる=無条件の幸せではないことは忘れてはいけません。
今の日本では、一度キャリアが途絶えると同水準の仕事に復帰することはとても難しいです。
本当に自分が結婚後に家庭に入りたいのか、前半にまとめた専業主婦の生活ぶりを見た上で考えておくことが大切です。
転職のほうが手っ取り早い説も
筆者の結論としては、高収入&専業主婦OKの男性を探すより転職先を探す方がコスパが良いとも考えることができる、です。
今は求職者より求人の数の方が多く、転職がしやすい状況です。いわゆる売り手市場です。
自分が仕事に求めるもの(仕事内容、休日、残業の有無、社風など)を考えた上で、転職をする方が簡単な人も多いかと思います。
婚活のみにエネルギーを傾けず、仕事にまっすぐ打ち込みながら婚活をするくらいの余裕があった方が、女性を魅力的に感じる男性も多いです。
仕事を辞めたいから結婚!と早々に決断せずに、いろいろな可能性を探れば選択肢が増えます。
転職を考える方はこちら:
結婚・出産を見据えてワークライフバランスの良い転職をする方法
専業主婦を目指したい方はこちら:
専業主婦になりたいならどうすべき?働きたくない、だけではなれない現実