イオングループのツヴァイと、成婚率の高さが評判のパートナーエージョントは、どちらも知名度が高い結婚相談所です。
ツヴァイは自分主体で婚活を進めたい人、パートナーエージェントはプロにすべておまかせで婚活したい人におすすめです。会員属性やサービスの違いが大きいため、向いている人もそれぞれ異なります。
今回は、ツヴァイとパートナーエージェントを、メリットやサービスの違いを中心に比較してみました。
※金額・手数料表記はすべて税込です。
目次
会員数が多いツヴァイ、成婚率が高いパートナーエージェント
会員数を比較するにあたり、ツヴァイとパートナーエージェントの会員構成の違いを知っておく必要があります。
ツヴァイとパートナーエージェントは、どちらも自社会員だけでなく、他社結婚相談所の会員も紹介できる仕組みを取り入れています。
ツヴァイは、自社会員以外に「日本結婚相談所連盟(IBJ)」に加盟する他社結婚相談所の会員を紹介できます。ただし、追加料金がかかるうえに、ツヴァイに直接入会している会員が十分多いため、無理に利用する必要はありません。
ツヴァイの会員数の多さは、知名度のほかに、法人会員制度での入会が多いことも大きな理由です。ツヴァイ会員の4人に1人は、勤務先の福利厚生として法人会員制度を使い、入会しています。
■ツヴァイの「法人会員制度」
企業がツヴァイと法人契約をすることで、従業員は優待価格でツヴァイのサービスを受けられるようになります。
契約法人を見ると、トヨタ・キヤノン・アサヒなどの大手メーカーから、日本郵政や損保ジャパンなどの金融系、官公庁やインフラ系の法人も提携しています。
大手企業の人や公務員と出会いやすいのも、ツヴァイのメリットの一つです。
パートナーエージェントは、「CONNECT-ship(コネクトシップ)」という結婚相談所ネットワークから、他社結婚相談所会員を紹介できます。自社会員はやや少なめです。
一方、実際にパートナーを見つけて退会する「成婚退会率」を比較すると、パートナーエージェントの方が成婚率が高いことがわかります。
■ツヴァイとパートナーエージェント 会員数と成婚率の比較
業社 | ツヴァイ | パートナーエージェント |
---|---|---|
会員数 | 27,758人 | 11,508人 |
成婚数 | 5,427人 | 3,264人 |
会員数に対する 成婚の割合 (成婚数/会員数) |
19.6% | 27.2% |
※2020年4月時点での公式サイト情報より抜粋
「豊富な会員数から自分に合う人を選びたい」という人は、会員数が多いツヴァイが向いています。「確実かつ早く結婚したい」という人は、成婚率の高いパートナーエージェントがおすすめです。
パートナーエージェントは出会いから1年以内の成婚をコンセプトに掲げ、成婚率にこだわっている結婚相談所です。
担当コンシェルジュのサポートの手厚さに定評があることも、高い成婚率をキープしている理由だと考えられます。
担当アドバイザーのサポートはパートナーエージェントが手厚い
ツヴァイもパートナーエージェントも、入会すると専任担当アドバイザーがつきます。
ツヴァイでは「マリッジコンサルタント」、パートナーエージェントでは「コンシェルジュ」という名称です。ここではわかりやすく、アドバイザーと統一して説明します。
担当アドバイザーのサポートは、パートナーエージェントの手厚さがダントツです。
■ツヴァイの担当アドバイザー
- 定期面談はなく、会員から相談するスタイル
- 紹介書はデータマッチングをもとに作成
- 入会前面談と同じ人が担当してくれる場合がある
■パートナーエージェントの担当アドバイザー
- 3ヶ月に一度の「定期面談ありプラン」が基本
- 紹介書はデータマッチング+アドバイザーの選定で作成
- 入会前と入会後の担当者は別
ツヴァイは定期面談がないかわりに、いつでも担当アドバイザーに相談できます。メールや電話でも、面談でもOKです(面談は事前予約推奨)。
積極的にアドバイザーに相談し、ツヴァイのサポートをフル活用するのがおすすめです。
パートナーエージェントは、3ヶ月に1度の定期面談を行います。それまでの3ヶ月間の活動データを振り返り、フィードバックするという本格的な面談です。
振り返り面談を通して、アドバイザーは活動の助言をするだけでなく、今後紹介する会員の傾向を検討します。
パートナーエージェントは、成婚カップルを生み出してきた実績のあるアドバイザーが「合いそう」だと判断した会員を紹介します。いわばハンドメイド、手動でのマッチングです。
そのためにも、会員の考え方の変化や、お見合いの実績を面談で共有することは重要です。
ツヴァイのマッチングは、希望条件や価値観診断の結果などをもとにしたデータマッチングです。統計的に相性のよい会員を紹介してもらえますが、アドバイザーの主観は入りません。
希望条件に合わない人を紹介されるリスクは低いものの、「今まで会おうと思わなかったけど、実は合うタイプの人」などと出会うのは難しいかもしれません。
入会前に担当アドバイザーはわからない
ツヴァイもパートナーエージェントも、担当アドバイザーと会えるのは入会を決めてからです。
ツヴァイは支店によっては、入会前の無料カウンセリングで担当してくれたアドバイザーが、入会後も担当してくれます。気になる人は、無料カウンセリングに行く予定の支店に事前確認してもよいかもしれません。
私が知る限りでは、京都支店は同じアドバイザーが担当するケースが多く、大阪の支店は別になるそうです。
大都市の支店は、入会前の説明と入会度のサポートをしっかり分業しているのかもしれません。
パートナーエージェントは、入会前と入会後のスタッフは完全に分けています。
しかし、どちらも担当アドバイザーの変更はいつでも可能です。相性が合わないと感じたときは、支店に連絡すれば担当変更してもらえます。
担当者には直接相談しにくいと思うので、支店の総合窓口に問い合わせるとよいと思います。
どちらも30~40代に強い
ツヴァイとパートナーエージェントは、いずれもアラサー・アラフォーに強い結婚相談所です。さらにくわしく会員層を比較すると、年代の割合に若干の違いがあります。
■男性
- 20代 4.8%
- 30代 28.8%
- 40代 43.7%
- 50代 19.20%
- 60代 3.4%
■女性
- 20代 12.5%
- 30代 45.9%
- 40代 31.9%
- 50代 8.4%
- 60代 1.3%
ツヴァイは40代の会員比率が高いです。
女性は30代が一番多いですが、40代会員も3割以上を占めています。
一方、パートナーエージェントの男性会員は30代と40代以上が同じ割合です。
女性は、ツヴァイと同じく30代が最も多いですが、ツヴァイよりは30代会員の割合が多めです。
■男性
- 20代 7.3%
- 30代 45.8%
- 40代以上 46.9%
■女性
- 20代 18.6%
- 30代 61.6%
- 40代以上 20.3%
特に女性会員数では、ツヴァイのほうが、アラフォー・アラフィフの比率が高いといえます。
しかし、パートナーエージェントには40代以上限定プランがあるり、ミドル層の婚活にも力を入れています。
パートナーエージェントは年代別の「成婚数」も公開しているのですが、成婚しやすい20代女性会員と、40代以上の女性会員の成婚数には大きな差がありません。
40代以上の会員も、十分成婚できるのです。
パートナーエージェントの40代以上プラン「パックスメンバーズ」は、通常プランより月会費が20,000円安いのでおすすめです。
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パートナーエージェントは40代以上の「女性」が有利
40代以上の女性にとって、婚活に有利なのはパートナーエージェントです。
パートナーエージェントには40代以上の男性が、女性の2倍以上いて、同世代婚では「女性が選べる」買い手市場だからです。
ツヴァイ・パートナーエージェントの、40代以上の会員の男女比を見てみると、男性1人あたりの女性の倍率は、ツヴァイは0.63倍、パートナーエージェントは0.43倍と、違いがよくわかります。
■パートナーエージェント 40代以上の会員比率
・男性 46.9%
・女性 20.3%
■ツヴァイ 40代以上の会員比率
・男性 66.3%
・女性 41.6%
ツヴァイは40代以上の男性会員の数が多いので、出会いのチャンスももちろん多いです。
しかし、女性会員の数も多いので、自分が素敵だと思った人が、他の同性代の異性からもアプローチを受ける可能性も高いと考えられます。
店舗数はツヴァイの方が多い
前述の通り、ツヴァイは都市部だけでなく地方にも店舗が多くあります。
ツヴァイの拠点は全国に51店舗、地方のサテライト拠点も6ヶ所あります。北海道から沖縄まで、ほぼ全ての都道府県をカバーしています。
一方、パートナーエージェントは24店舗で、主要都市がメインです。関東・関西・中部エリアには店舗数が多く、ツヴァイと同じくらいの店舗数ですが、地方のカバー率は低めです。
都市部で婚活をするのならどちらを選んでもよいですが、地方での地元結婚にはツヴァイがおすすめです。
入会条件はパートナーエージェントの方が厳しい
入会条件の厳しさを比較すると、パートナーエージェントのほうが条件ハードルが高めでした。
ツヴァイが20歳以上で独身という条件のみなのに対し、パートナーエージェントは収入や結婚適合性のチェックも入ります。
■パートナーエージェントの入会資格
- 札幌近郊、首都圏、静岡近郊、名古屋近郊、近畿近郊、福岡近郊に在住
- 男性は、定職で安定した収入がある人
- EQ理論に基づいたEQアセスメントによる行動価値観の分析で、結婚価値観や結婚適合性をクリアした人
とはいえ、口コミを調べていても「パートナーエージェントに入会できなかった」という声は見かけないので、必要以上に不安に感じる必要はなさそうです。
むしろ、パートナーエージェントの会員は収入が安定していて結婚に向いている人ばかり、という安心感につながると思います。
料金はツヴァイの方が低い
費用で比較すると、トータルコストはツヴァイのほうが低いです。
ツヴァイはパートナーエージェントより月会費が低く、成婚料が0円という点で差がついています。
費用 | ツヴァイ | パートナーエージェント |
---|---|---|
初期費用 | 88,000~159,500円 | 66,000~341,000円 |
月会費 | 10,450~10,890円 | 12,100~33,000円 |
成婚料 | 0円 | 55,000円 |
ツヴァイで利用者が多いプラン「パーソナルサポート プレミアム」は、入会費用が159,500円、月会費が11,550円です。
パートナーエージェントの基本プランは「コンシェルジュコース」といい、入会費用137,500円と月会費18,700円にくわえ、成婚料が55,000円かかります。初期費用と成婚料をあわせた固定費用は、ツヴァイより高くなります。
とはいえ、仲介型の結婚相談所の相場と比べると、パートナーエージェントの費用は平均~やや安めです。定期面談などの密なサポートを考えると、コストパフォーマンスは高いと思います。
割引システムの違い
ツヴァイとパートナーエージェントには、一部の人が利用できる割引制度があります。以下の対象となる人は、通常料金より割安で入会できます。
- のりかえ割
- 他社結婚相談所からツヴァイに乗り換える人は、初期費用が15,000~30,000円引き。
- 20代割
- 20代で入会すると、初期費用が一律55,000円。パーソナルサポート プレミアム(初期費用159,500円)も65%引きとなる。
- 20代限定「Uバリュー」
- 24歳以下は、月会費が2,000~4,000円引き、25~29歳は2,000~3,000円引き。コンシェルジュコースでの入会なら、初期費用も50,000円引きとなる。
- ミドル~シニア限定「PAC MEMBERS」
- 40代以上(地域によって年齢条件が異なる)でPAXコースに入会すると、コンシェルジュコースより月会費が4,000円安くなる。
- シングルマザー応援割引
- 子持ち独身女性は、月会費が2,000~3,000円引き。コンシェルジュコースでの入会なら、初期費用も50,000円引き。
ツヴァイもパートナーエージェントも、20代向けの割り引きに力を入れています。比較的成婚しやすい年代だからだと思います。ツヴァイなら、20代の人は初期費用5万円+月会費1万円ちょっとで活動できます。
パートナーエージェントは40代以上の割り引きも用意し、ミドル婚・シニア婚を支援しています。サポートの手厚い結婚相談所で早くパートナーを見つけたい、アラフィフの方におすすめです。
パートナーエージェントの割り引きを利用しても、ツヴァイより料金が安くなることはありません。
定期面談やフィードバックといった手厚いサポートのためには、一定の費用が必要だと割り切って検討するほうがよいと思います。
ツヴァイ・パートナーエージェントに向いている人
ツヴァイもパートナーエージェントも、特に40代以上の方にもおすすめできる結婚相談所です。
さらに、具体的にそれぞれの結婚相談所がおすすめの人は以下のような人です。
■ツヴァイが向いている人
- コストを抑えて、主体的に婚活をしたい
- 大企業の会社員や公務員の人と出会いたい
- 地方で婚活したい
■パートナーエージェントに向いている人
- 短期集中の婚活をしたい
- 担当アドバイザーのサポートの手厚さを重視したい
- 主要都市の店舗に足を運べる
ツヴァイは、パートナーエージェントと比べると自分主導で婚活するイメージです。
専任アドバイザーは担当してもらえますが、定期面談はなく「困ったときにいつでも相談できる」というスタンスです。自分から積極的に相談するなど、受け身ではない婚活ができる人におすすめです。
自発的な婚活をしている人が多いため、自立した人に出会える可能性も高いと思います。法人会員制度の利用者が多いことを考えると、仕事が安定した人との出会いにも期待できます。
ツヴァイでは、入会前に「恋愛傾向診断」を無料で受けられます。婚活アドバイスも記載した診断結果をもらえるので、ツヴァイからのコメントをもとに入会を検討してもよいと思います。
パートナーエージェントは、担当アドバイザーに手厚いサポートをしてもらいたい人に向いています。恋愛経験が少ない人や、スピード婚を目指したい人におすすめです。
3ヶ月に一度の定期面談では、自分がどのような婚活をするべきか、活動データをもとにアドバイスしてもらえます。「どうすればよいかわからない」という状態に陥りにくく、モチベーションも保ちやすいです。
定期面談は原則店舗で行うため、足を運びやすいことも重要な条件です。公式サイトで、店舗のアクセスを確認してみてもよいかもしれません。
