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日本では晩婚の女性だけでなく、生涯独身を貫く「おひとりさま」の女性も年々増えています。
女性の社会進出が進み、経済的に自立した女性が増えたことで結婚に縛られない生き方を選択できる人が増えてきていると感じます。
内閣府の調べによると、一生未婚の女性はおよそ5.6人に1人の割合まで増加しています。
実際に生涯独身の女性の生き方がどのようなものか、老後についての考え方などについて調べてみました。
目次
女性の生涯未婚率は年々上昇中
内閣府が調査している少子化社会対策白書(令和4年版)によると、生涯未婚率(50歳時の未婚割合)は男女ともに年々上昇しています。
2020年時点での女性の生涯未婚率は17.8%。5.6人に1人は生涯独身です。これは20年前から3倍近く増加しています。
この数値は今後も増加見込みで、2035年には女性の未婚率は19.2%まで上昇すると推測しています。
一方、18~34歳の未婚女性のうち「いずれ結婚をするつもりだ」と考えている女性の割合は、2021年時点で84.3%です。
年々、若干の減少はしているものの、9割近くの女性はアラサーまでは結婚をしたいと考えている状況です。
アラサーまではほとんどの女性が「いつかは結婚したい」と考えているものの、その後に考え方が変わったり、結婚を約束できる男性が現れなかったりといった事情で、生涯独身の道を歩む人が増えているようです。
アラサー女性の独身の理由は「相手がいないから・自由でいたいから」
厚生労働省の研究機関である国立社会保障・人口問題研究所の調査によると、25~34歳(アラサー)の未婚女性が「独身でいる理由」は、「適当な相手がいないから」がもっとも多く占めています。
その割合は48.1%と半数以上を占め、男性に比べるとやや高めでした。
結婚を考え始める人が多いアラサーになっても、理想の相手と出会えていない女性が多いことがわかります。
また、近年では独身でいる2番目以降の理由に、男女の違いがなくなってきました。
男性は独身でいる2番目の理由は「独身の自由さや気楽さを失いたくないから(26.6%)」、3番目の理由は「結婚する必要性をまだ感じないから(25.8%)」です。
女性の2番めの理由も「独身の自由さや気楽さを失いたくないから(31%)」、3番目の理由は「結婚する必要性をまだ感じないから(29.3%)」でした。
男女ともに結婚資金が足りないことよりも、独身の自由や気楽さをあげているところに、自由さを求め、結婚に慎重になっているようすがうかがえます。
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おひとりさま女性の意見
実際に、生涯独身のつもりでいる女性の意見をネット上で調べてみました。
■独身女性の口コミ
「今までの自分の生き方を後悔していない。自由で楽しくて、恵まれてきたと思います。」
「私は結婚しなくて良かったと思っています。なぜなら夫や子供のために時間をさいたり生活リズムを合わせたり、それを一生なんてできないと、同僚や友人、親戚を見て悟ったからです。お金に困らないから養って欲しいとも思わないし。」
「結婚もいいかもしれないけど、シングルの気楽さはある。すべての時間を自分のために使えるし。比較はできないけど、答えるのなら、幸せです!!」
「どこかに遊びに行くときに男性と行きたいなあと思うことがあるので、常に彼氏がいるようにはしています。」
「小遣いが月に20-30万って既婚じゃ無理ですよね(笑)」
「老後のために結婚する人もたまにいますが、ちょっとは貯金しているし、いざとなれば、甥っ子・姪っ子も近くに住んでいるのでいろいろ助けてもらえます。」
「誰でも良いから結婚なんて私には無理なんで・・・。」
「なぜだか『結婚しないなんてあり得ない・結婚はするものだ』といった批判を浴びます。」
「まだ60代で元気のつもりでしたが、病気が見つかり入院しています。入院して気付いたのですが、面会に来る人がいるいないって大きな差だなと感じます。お孫さんが来たりしている方などは、入院しててもなんか楽しそうです。話題も多く、羨ましいです。老後の独りは、辛いですよ」
おひとりさま女性自身の口コミでは、独身ライフを楽しんでいる声が多い印象でした。
お金や時間を自由に使い、老後への貯金も自分で行い将来に備えている人も多いようでした。
また、結婚をするつもりはないけど彼氏はずっといるという独身女性の声も多々ありました。男性や恋愛が苦手ではない人も、生涯独身の道を選んでいるようです。
さらに筆者が強く印象に残ったのは、「誰でも良いから結婚したい、という気持ちになれない」という声でした。
周囲が結婚していくのに焦って、あまり好きではない人と結婚する友人を見て、「私はこういう結婚はできない」と感じている人もいるようです。
独身ライフにポジティブな声が目立つ一方、周りから結婚をした方がいいと言われるマリハラ(マリッジハラスメント)や、老後の寂しさについて語る人もいました。
特に既婚者から「結婚した方がいい」という声を受ける人が多いようです。また、老後の資金を貯めていても、頼れる人や友人がいないと孤独な思いをすることになると漏らす人も。
親戚や理解し合える友人など、人脈を大切にしてコミュニティに所属し続けることで、老後も人と関わりながら過ごせると思います。
生涯独身の女性が老後に必要なお金
女性は男性に比べて寿命が長いことやもらえる年金額が少ない可能性があることを考慮すると、独身女性は男性より多く老後資金を準備しておくと安心です。
- 支出(生活費)
- 総務省の家計調査年報(2021年)によると、単身世帯の1ヶ月消費支出は約15万円です
- 年金受給
- 会社員として務めていた場合は、国民年金と厚生年金を受給できます。
2020年時点での平均受給額は、国民年金で約5万円、厚生年金は男女差がありますが女性は約10万円です。
年金で約15万円を受け取ることができれば、生活費は年金でまかなえます。
※厚生年金の受給額の差
厚生年金は会社員として務めている人が加入し、務めている期間が短いと厚生年金の受給額も減ります。
厚生労働省年金局の令和2年度の調査によると、女性の平均受給額は約10万円ですが、もっとも多い割合を占めるのは受給額が5~10万円の人(43%)です。
専業主婦になるなど、会社勤めをしていない期間があった人は受給額が減るので注意が必要です。また、将来的に受け取れる年金額は読めない部分も多いので、貯蓄もしておけると安心です。
一方、ビジネスウーマンの道を歩んだなど一部の人は、厚生年金で20万円前後の厚生年金を受け取れるケースもあります。
既婚女性が結婚に思うこと
おひとりさまライフを楽しむ女性の口コミで、既婚者は「結婚をした方がいい」と言うことが多いという声がありました。
実際に既婚者が結婚についてどのように考えているかも調べてみました。
■既婚女性の口コミ
「別に暮らしていても、息子家族がいる安心感は何物にも代えがたいです。」
「生まれたての孫を抱かせてもらえたときの、一人でないとという安心感は、何物にも代えがたいです。」
「病気になって寝たきりになって『ひとりで幸せ』って人はなかなかいないんじゃないかな・・・」
「結果がどうであれ、手を取り合って共に生きようとした人がいるのは幸せなこと。夫婦は実生活を共にするのでその経験は大きい。内実は悲惨だったとしても一度は経験したほうがいいと確信しています。」
「子供がいないので、ありとあらゆるところで『なんで子供産まないの?』と言われてます。」
「結婚しても男より女性の方が長生きしますし、今どきのご老人は子供夫婦に気を遣って生活するより独居老人を望みますから、一緒ですよ。」
結婚している女性は、経済面というよりは家族が増えることの安心感に満足している人が多かったです。
病気になったときや老後など、将来的な不安が払拭できることは、結婚で得ることができるかけがえのないもののようです。
この安心感が大きいからこそ、独身女性に対して結婚を勧めてしまうのかもしれません。
一方、既婚女性ならではの苦労もありました。
特に女性ならではの悩みとしては、「子どもは作らないの?」というマタハラ(マタニティハラスメント)に悩んでいるという口コミをたびたび目にしました。
晩婚化によって、子どもを持たない共働き夫婦(DINKs)も増えてきたので、マタハラに悩む女性も増えていそうです。
子どもがいる場合も、養育費などの家計の悩みや夫との育児分担の悩みなど、境遇によってさまざまな悩みがありました。
生涯独身という道を幸せにするために
生涯独身の道を選ぶ女性が増えてきているなか、未婚のままでも幸せな生活を送る人が多いことがわかりました。
老後の安心感を得るためには、親戚や友人など、信頼できる人との繋がりを大事にして過ごして、いつでも相談をできるようにしておくと安心だと思います。
また、もし「やっぱり結婚したい」と感じたとしても、最近はアラフォー・アラフィフからの婚活もしやすくなっています。
シニア専門プランがある結婚相談所などもあります。
自分の気持ちを大事にしながら、幸せな生活を送れることが大切だと思います。
次は、キャリア女性の婚活に関する記事です。
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